青い空とビーチ。ハリウッド映画の街。オレンジやレモンなどの果物が豊富。
ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、といったところでしょうか。

ここはまさに青い空と広大な土地の中にあり、1年中温かい太陽の元で生活できる雨のとても少ない砂漠気候。1日のうちに四季があると言われるように、朝晩と日中の温度の差が激しく、夏でもセーターなどの上着はかかせない。また春と夏には雨が2、3ヶ月全く降らない時もあり、子供たちは日本の梅雨の時期に日本に帰ると傘をさせるのが、うれしくていつも大喜び。

真っ青な広い空はロサンゼルスの象徴
真っ青な広い空はロサンゼルスの象徴

またロスの食べ物は天気が1年中とても良いので、野菜や果物の種類が豊富なだけでなく、肉や魚、穀類や世界中の食材も手に入り、どこよりも豊かな食生活ができる。

見た事もないような 食べ物 を目にすることができるLAの街
見た事もないような 食べ物 を目にすることができるLAの街

それぞれ国や文化の違う家庭が、自分たちの食生活を守っていけるだけの食材がほぼすべて手に入るため、中国人、メキシコ人、韓国人、インド人、ロシア人、日本人もほぼ自分の国と同じものを食べられる場所。

例えば、お寿司に関して言えば、今では「スシ」という言葉を知らない人はいない。街にある大型スーパーであればほぼ必ず「スシコーナー」がある。ちょっと違うのは、握っているのは日本人と思いきや大抵は韓国人なところ。色とりどりのにぎり弁当だけでなく枝豆なども売っている。

カリフォルニアロールはすっかりロスで定番
カリフォルニアロールはすっかりロスで定番

一応ちゃんとした酢飯で、ネタはすごく新鮮というわけではないが、結構おいしい。日本で普通に売っている一般的な「握り」よりもカリフォルニアで開発されたアメリカ風(?)巻物が多いのが特徴。また健康志向の人を考慮して、ご飯も白米と玄米と必ず2種類ある。どちらかというと握りよりも、巻物が多く、特に人気は「スパイシーツナ」と呼ばれるもので、ネギトロにマヨネーズとタバスコやコッチュジャンなどを加えてちょっとピリっとさせたものを混ぜて、アボカドがいっしょになっている巻き寿司。他には、アボカドだけ巻いてある「アボカドロール」、えびの天ぷらをマヨネーズで味つけして、巻いてある「シュリンプロール」も人気。大体8個ぐらい入って6ドルから8ドルぐらい。こっちの人には少なめなので、サラダや枝豆を一緒に買って行く人も。

先日、日本人の板前である友人の働く人気のお寿司屋さんへ行ったら、魚、クリームチーズやキャビア等を組み合わせたユニークなお寿司を出された。それが意外にも新鮮な魚とぴったり合っておいしくてびっくり。カウンターに座ると、日本人など一人もいなくて、隣にいたアメリカ人の常連のお客さんが板前さんに自分の好みを伝えて、相談しながら注文をしていた。昔だったら考えられないような光景で、その人は、次々に出される生タコ、イカ、イクラやウニをおいしい、おいしいとパクパク食べていた。もちろん、お会計はそれなりだったはず。

Farmer's MarketはLA市内、毎日どこかでやっている朝市
Farmer’s MarketはLA市内、毎日どこかでやっている朝市

またここ数年、ハリウッドでもオーガニック、いわゆる有機野菜や無農薬野菜が普通に出回るようになってきた。大きなスーパーやファーマーズマーケット(青空市場)では、必ず「オーガニックコーナー」あり。子供がいる人の多くは値が多少高くても、積極的に購入していく。

今日の市場での収穫:採れたて人参,いちご、オレンジ、色とりどりのスイトピー
今日の市場での収穫:採れたて人参,いちご、オレンジ、色とりどりのスイトピー

我が家も小学生がいるので、生で食べるいちごやきゅうり、りんごなどはなるべくオーガニックのものを買う。値段は普通のものが、300円ぐらいだとすると、オーガニックのものは、400円ぐらいの違い。ちょっと高めだが、身体に安心だと思えば、許せる値段。

また肉でも特に牛肉は日本では比べ物にならないくらい安いので、気軽に食べられる。1ポンド=約450gで500−600円ぐらい。
鶏肉も、ムネ肉とモモ肉とそれぞれ、皮も骨もとってあって、パックで売っているので料理するのにすぐ使えるので便利で、安くて、おいしい。

しかし、これだけ健康的な素材が揃っているにもかかわらず、アメリカ全体が肥満という大きな問題を抱えているのも事実。ハンバーガーやピザばかりの炭水化物を中心の食事と共にコーラなどの甘い炭酸飲料を飲む人がまだ多く、朝から炭酸飲料を飲まないと目が覚めないという人までいる。

公立の小学校の給食も、炭水化物が中心でバランスがとれているとは言い難く、例えば、ある1日の給食メニューは、マカロニチーズ、生のにんじん、リンゴ、チョコ牛乳。この中から子供自身が好きなものを注文して買うので、当然、野菜と果物を買う子は少なく、結局マカロニとチョコ牛乳だけのランチに。
それに比べると日本の給食は、栄養バランスが本当に理想的。

食が本当に豊かだと選択も多くますますおいしいものが増えてうれしいのだが、誰もが健康的な選択をしているわけではない。

Let's Moveキャンペーンの発起人のオバマ大統領夫人
“Let’s Move”キャンペーンの発起人のオバマ大統領夫人

Move Your Body (for“Let’s Move”campaign)

オバマ大統領夫人が推奨する「ダイエット」とは!

現在、オバマ大統領のミッシェル夫人がアメリカ国民の最大の問題であるこの「肥満」を解消する運動に力を入れている。
最近の調査では全米のおよそ1/3の人たちが肥満という結果。そのためにミッシェル夫人は「Let’s Move 」という肥満撲滅キャンペーンを立ち上げた。「テレビを見ながらチップスを食べるのをやめて、野菜スティックを食べましょう。」また「テレビを消して運動しましょう!」というキャンペーンで、子供たちを対象に、肥満が原因で、学力低下やいじめといった悪影響をもたらす実態を踏まえた活動で全国に広がっている。

おいしいものをバランスよく食べて健康的になることを心がけている人も多い中、好きなものだけを食べ、栄養など気にしてない人たちもまだまだ大勢いる。
アメリカ的なピザやハンバーガーだけがしか思い浮かばないロスのイメージかもしれないが、実は世界中の人が食文化を持ち寄って来ている街なのだ。

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