グリーン、エコ、健康志向などと言われてすっかりロスの人たちもオーガニックという言葉に慣れました。オーガニックは、子供を持つ親にとって当たり前、という感さえもあります。そんな中で、今回はロサンゼルス市内で開催されるファーマーズマーケットを紹介しましょう。
農家の人が直接消費者に自分達の育てた野菜、果物、花などを売りにやってくるFarmer’s Marketは、ロスの街中で毎日のように開かれています。農家の人たちは、月曜はHollywood、火曜はPasadena、水曜はSanta Monicaというように売り場を変えて、私たちにその日採れた新鮮な食材を提供してくれます。
我が家の近所では、毎週日曜日に開催されます。Hancock Parkというかつてはビバリーヒルズと呼ばれた高級住宅街の一角にレストラン、カフェ、ヨガスタジオなどが並ぶおしゃれな通りLarchmont Villageがあります。そこで行われるマーケットには、近所に住む有名人やスタジオが多いこの界隈に住む業界関係者、また隣にあるKorea Townの米系韓国人などが家族、カップルで集まってきます。
ファーマーズマーケットは、単に新鮮な食べ物を購入するだけではなく、のんびりとした日曜日を友達や家族と過ごす憩いの場でもあるのです。誰もがすっぴんでリラックスした恰好をしてながら、コーヒー片手におしゃべりしながら、マーケットの中を歩き回る姿がここかしこで見られます。
子供相手にレゲエ音楽を披露する名物おじさんもいて、彼の前には子供達が自由に叩いたり、引っ張ったり、踊ったりできるような空間や木製の楽器が散らばっています。お金儲けの為でなく、たぶん趣味でやっているとしか思えないように、本当に楽しげに子供たち相手にお気楽な演奏をしています。
また果物を売っているブースでは、必ずと言っていいほど試食ができるようにカットしてあるその日のフルーツが並べられて、誰でも勝手に食べられるようになっています。私もここに来る度に熟したその日も新鮮なフルーツをつまむのが大好き。ロスは１年中あらゆる果物や野菜を食べられるけど、このファーマーズマーケットに来ると、今はどんな果物や野菜が旬なのがわかります。
ここでは、他にも手作りのパンやジュース、チーズ、フムス（中東の豆ペースト）や、アクセサリー等もお店を並べています。ロサンゼルスの地元の生活を味わえる場所としても、是非一度訪れてほしいファーマーズマーケットです。