今日は、ロサンゼルスのフードトレンド(食べ物の流行)についての話。
食べることは、人間には欠かせない生きていく上での作業であり、一生ついてまわるもの。

「地に足」FOOD TREND

日本人は英語でいう「FOODIE」つまり、食べることにこだわる人種であると思う。東京に戻ると、景気が悪いと言われる中、そんなことはおかまいなしに、安く、おいしく、沢山食べられる場所が所狭しと並んでいる。ミシュラン本に載るようなレストランよりも、気軽にランチできる所の方が人気があると思えるし、人が沢山入っているお店はつい並んでしまいたくなる。

そんな人間の欲求は国が変わっても同じ。一般的にロサンゼルスは食べ物がおいしい事では知られてはいないが、住み始めて、ここ数十年で大きく変化してきた。まずは、世界中から映像業界に関わらず、多くの人が集まって来た。1年中良いお天気と暖かさを求めて、そして快適な生活を求めて。太陽に恵まれて数多くの野菜、果物、また格安で手に入れることができる肉や魚を目当てに凄腕シェフもこぞってやって来た。

「地に足」FOOD TREND

おかげで、ロサンゼルスの外食も捨てたもんじゃない。アメリカンと言われるピザやハンバーガー、ホットドッグはそれぞれの専門店があるし、もちろん、イタリアン、ギリシャなどのヨーロッパ、地中海料理も。面白いのが、アジアンで、日本、韓国、中国、タイ、ベトナム、フィリピン。それ以外に南アメリカは、メキシコ、キューバ、エクアドル、ブラジル、アルゼンチンなどなど。本当に世界の料理が食べられる。どこの店もちゃんとした所に行けば、その国のシェフが自国の自慢料理をカリフォルニアで手に入れた材料を使って巧みに料理しているのだから、誠に興味深い。それにアルゼンチンだったら、アルゼンチン人の友人と一緒に彼らが一番おいしいと思うアルゼンチンレストランに連れてってもらえるし、そこで本場に限りなく近いものが食べられるというわけだ。

さて、面白い食べ物のトレンド記事が最近出ていたので紹介しよう。

「地に足」FOOD TREND

去年当たりからのの食べ物で流行ったもの。
「スーパーフルーツ」と呼ばれるザクロ、アサイベリー、ゴージベリー。
これらはサプリメントから、キャンディー、紅茶、ジュースとあらゆる形で出回った。「抗酸化食品」と呼ばれ、体内の酸化プロセスを抑止し、細胞を守るビタミン、老化防止の効果があるとされ、ビタミンC、E、βカロチンが多く含まれているからと一気に人気が出た。癌予防になる、減量できるなどという宣伝で大人気。しかし、実際にはいくら身体に良いとされても大げさな広告の方が実際の身体に与える影響よりも大きいため、全米で販売されていたいくつかの食品は、FDA(U.S.Food and Drug Administration)より厳しいお叱りを受けた。

「地に足」FOOD TREND

「カップケーキ」。これはアメリカ特有のものである気がする。甘いもの大 きなアメリカの人たちが、少しでもダイエット、甘いものの摂取量を減らそうとして考え出されたカップケーキブーム。見かけも可愛くて、大きさも控えめ。でも、いくら1個食べるだけで、量を制限できるといっても、結局こんなあま〜い、あま〜いカップケーキを食べてしまうことで、ダイエットなんてできるわけない。日本人の舌には、あんこと同じぐらいの甘さ、そして

「地に足」FOOD TREND

小さいと言っても結構ボリュームがある。確かにショーウィンドーに並んでいる姿は可愛いけど。。。去年は、本当に多くのカップケーキ専門店が街中に開店していた気がする。

「地に足」FOOD TREND

「地に足」FOOD TREND

「地に足」FOOD TREND

また去年から、突如現れた「韓国焼き肉トラック」。いわゆる、道路脇で大きなトラックが止まって、中で料理してくれて、それを道行く人が買って食べるというストリートフードと呼ばれるもの。それの韓国料理版。
これは本当に大流行り。まず、KOREAN BBQ(バーベキュー)の人気があって、それを手軽に食べられるということで、火がついた。TWITTERで、このトラックが現在どこにいるか、調べる人たちが続出。KOREAN BBQ トラックを追いかけるファン達がランチや軽い夕食に列を作る。この人気を横目に見た、他の料理人達が次々に自分たちのトラックを出し始めている。クレープ、たこ焼き、サンドイッチ、インドカレー。店舗代がいらない、接客する人もいらない、それでいてお客は常につく。景気の悪いカリフォルニアにうってつけのビジネス。このストリートフードはこれからも人気が続くだろう。

「地に足」FOOD TREND

自給自足。これもここ最近のトレンド。地元の農家の人が都心にやってきて開く青空市場こと「FARMERS MARKET」。オーガニック(有機栽培)と呼ばれる野菜や果物たちがどこのスーパーでも、またファーマーズマーケットでも普通に売られるようになった。その影響もあってか、自分たちで小さな畑を持って、食べたいものを作る人が増えている。ロサンゼルスの中でも共同で使える畑があって、自宅に庭がなくても、この共同畑を借りることで、野菜や果物を育てることができる。そんなこともあってか、昨年だけで28-34歳の一般人で自給自足的なことをした人たちが28%も増えたという統計。農家を継ぐ人が減っていると言われているアメリカだが、今後若いファーマーが増えることが期待できるかもしれない。

食べることは、いくつになってもやめられない。できればおいしいと感じるものを毎日楽しく食べたいものである。日本人だけがFOODIEではなく、ここに住むロサンゼルスの住人もしっかりFOODIEになっている。

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